工房 蟻(こうぼう あり)の服

~ 2015年 5月 17日

6/6よりスタートする工房 蟻さんの展示会。
これまで、盛岡にお住まいの方以外はほとんど目にする機会のなかった【工房 蟻 の服】についてご紹介をしたいと思います。

盛岡の中心地を流れる中津川沿いの工房で、“布に纏わる”モノづくりを行っている工房蟻(こうぼう あり)さん。

古き良き日本の衣服、袴(はかま)にヒントを得て生まれたというHAKAMAパンツは、老若男女を問わず誰もが心地よく着ることができる人気のパンツです。

【工房 蟻】というちょっと変わった名前には、蟻が巣を作るように、少しずつ “布に纏わる” ことを増やしていけたらという彼女の願いが込められています。

そんな工房蟻さんの “布に纏わる” モノづくりのスタートは、【衣装】作りから始まりました。
婚礼衣装や撮影衣装などの衣装づくりは、今も彼女のモノづくりの1カテゴリーとして位置づけられています。

そんな彼女が日常着の制作を始めたのは5年ほど前。
「しばりがある中で考える方が好き」という言葉どおり、彼女が生み出す日常着には3つの興味深いコンセプトが設けられています。

“ 温故知新シリーズ ” は、これまでの暮らしに根ざした “ 衣服 ” に学び、現代の日常に添う “ 衣服 ” のカタチを考えるというシリーズ。

「昔からあるものには先人の知恵が受け継がれており、意味のあるデザインだからこそ普遍的で美しいのだと思う。」と言う彼女。

老若男女を問わず、誰もが皆、同じものを着ることができる着物のような、そんな古き良きデザインを探し、今に蘇らせたいのだそうです。

“ 温故知新シリーズ ”の他にも、 “ 衣服 ” のカタチの中にアルファベットの1文字を見つけるという視覚的な遊びで “ 衣服 ” のカタチを考えるアルファベットシリーズや、今後、長く着続けることのできる、現代のスタンダードな “ 衣服 ” のカタチを考えるstandardシリーズなどがあります。

お話を伺い、彼女の服はしっかりとした考えのもと、それを具現化するために生み出されているのだということがよくわかりました。

そうして生み出された服は、シンプルで着心地が良く、無駄のないミニマリズムの服であると思います。
だからこそ、その服は日々の暮らしの中で着こなしのベースとなり、活躍をしてくれる真の日常着になりえるのではないでしょうか?

今回の展示会では、人気のHAKAMAパンツをはじめ、ストレートパンツ、ギャザースカート、プルオーバーやワンピなど、工房 蟻さんのお洋服の様々なラインナップをご覧いただきたいと思っています。

HAKAMA展 
2015年6月6日(土)〜14日(日)
場所 poooL本店