須賀さんの粉青沙器

~ 2012年 10月 27日

須賀文子さんによる陶展が始まりました。
須賀さんは、岐阜県恵那市で穴窯と登り窯で作陶されています。

今回、展示をお願いする段階で、
韓国の朝鮮時代の粉青沙器(プンチョンサキ)をモチーフとし、それを再解釈した作品の制作を依頼しました。

須賀さんは、粉青沙器を表現するにあたり、土を探すことから始められました。
独自に文献などで調べた土が今では手に入りにくいことを知ると、
理想の土と出会うまで、いろいろな山をまわり、土を仕入れ、窯を焚き、何度も土との会話を繰り返されたそうです。

また、技法にもこだわり、この器が作られていた当時の時代を思い、
白土を塗るタイミングや、厚さなど何回も何回も試行錯誤を繰り返されたそうです。

偏壺や徳利に掘られた、魚や唐草のような紋様にも、
当時の民窯たちの自由奔放な風合いを残しながら、独自の絵柄を加えられています。

須賀さんの感性が取り入れられた粉青沙器。
とても素敵な器に仕上がりました。

- staff 竹内

須賀文子 陶展
2012年10月27日(土)〜11月4日(日) poooL 本店
※ 粉青沙器以外に南蛮や唐津、瀬戸の器もございます。