~ 2023年 3月 24日
小さな布片を繋ぎ合わせ、大きな布へと作り上げていく。
昔から、国の東西を問わずに行われていた布継ぎの技術。
工藤さんが韓国で学んだという「ポジャギ」作りもそんな布継ぎの1つです。
小さな端切れも捨てることなく大切に使い切りたい。
そんな思いから発展していったポジャギ作りは、規則性のない自由な布片の組み合わせが特徴です。
違うものが集まりながら生まれる「まとまり」。
それは同じものが集まって生まれる規則的な「まとまり」とは違う、調和による「まとまり」。
まとまっていながらも窮屈に感じない。
人間味のある美しさ。
光を通すと陰影ができるポジャギを「布のステンドグラス」と言うらしい。
規則性のない影たちは、光の生命力を奪うことなく美しい影絵を描き出す。
そんな「ポジャギ」に私は理想の人間社会を重ねてしまう。
だから思う。
美しいポジャギを生み出すことができる人は、きっと人の理を理解している人なのではないかと。
開催概要
期間 |
2023年04月01日(土) ~ 2023年04月09日(日) ※火水木曜日おやすみ |
時間 |
12:00 ~ 18:00 ※最終日は17:00まで |
作家 / 在廊日 |
工藤由美 / 01日(土), 08日(土) |
場所 |
poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 #105
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分 |
~ 2023年 3月 11日
ユラユラとガラスの向こうに浮かぶ世界。
さっきまで見ていた世界が、ガラス越しだと別世界のように感じられます。
そんな独特の ” 揺らぎ “ を持つ 小林裕之さん・希さんのガラス作品。
poooLのあるノスタルジックな建物をイメージし、グレーとクリアを基調にしたガラス作品が並びます。
無彩色のガラスが織りなす表面の揺らぎ。
揺らぎが生み出す様々な影のかたち。
柔らかな丸みを帯びた形のガラスは、そんな” 揺らぎ “ を生み出すため。
熱いうちに幾度も叩いて作った鉄の型。
そこに吹き込まれたガラスには、型に残るたくさんの槌の跡が転写され、独自の揺らぎが生まれます。
ガラスに霜が張ったようなニカワ杯。
動物の皮から採れる強力な糊(ニカワ)をガラスの表面に塗り、乾いて縮んだニカワが剥がれて霜のような美しい模様を生み出します。
ニカワ杯の制作も、「ゆらぎに、よりハマっています。」と言うお二人だからこそではないでしょうか。
ガラスだからできること。
ガラスでしかできないこと。
お二人のモノづくりは、そんなガラスならではの姿を探し続けている旅のようにも感じられます。
今回の展示では、金工作家 西川美穂さんとコラボした蓋物作品もご覧いただければと思います。
開催概要
期間 |
2023年03月18日(土) ~ 2023年03月26日(日) 火、水、木曜日休み |
時間 |
12:00 ~ 18:00 |
作家 | 在廊日 |
小林裕之・希 | 18日(土) |
場所 |
poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 #105
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分 |