~ 2024年 11月 30日
※ KUROSAWA革製品展は完売のため早期終了いたしました。常設作品にて営業いたします。オンラインショップでのオーダー受付は準備終了次第お知らせいたします。
「展示の時にしか見られないものがある。
そんな展示会をやりたいね。」
前回の展示の時に黒澤さんとした話。
そんな言葉がカタチになったのが今回の展示会です。
ロウビキしたヌメ革で作る様々なタイプの ”入れ物 “ たち。
クッキー缶のような丸いカタチ
お裁縫道具や茶道具を入れるのにぴったりの楕円形
大きな四角形の入れ物は雑誌や新聞をストックするのに良さそうです。
色んなスタイル、色んな大きさの入れ物たちには、トレードマークのハチの刺繍がバリエーション豊かに施されています。
久しぶりにお目見えした大きめのショルダーバック。
バックの片面には大きなウマの顔、そしてもう片面にはフリンジで付けた尾尻が可愛いウマのお尻がパッチワークされています。
これまでにもたくさんの動物モチーフを作ってきたKUROSAWAさん。
革を使って動物の毛並みを表現するにはどうすればいいか。
その方法をずっと探していたと言います。
ウマのモチーフに取り組みながら様々な縫い方を試す中で納得のいく方法が見つかったそうです。
「可愛くてずっと作っていたくなる。」
KUROSAWAさんご自身がこう言っちゃうくらい魅力的なバックです。
展示会ならではのKUROSAWA作品を楽しみに来てください。

開催概要
期間 |
2024年12月14日(土) ~ 12月22日(日) ※月、火、水曜日休み |
時間 |
12:00 ~ 18:00 |
作家 |
KUROSAWA |
場所 |
poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-8-11, ブルーメゾン吉祥寺 1F (地図 google map)
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分 |

~ 2024年 11月 22日
小林克久さんが作るオーバルボックスは、一般的なシェイカーボックス(オーバルボックス)よりも厚みがあり、スワロウテイルと呼ばれる止めの部分が力強くて温かみがあるのが特徴です。
オーバルボックスの制作を始めたのは、木工小物を作る際に生じる端材が勿体無いと思ったことがきっかけだそうです。
曲げわっぱなどの日本古来の曲木細工の製法を参考に、独学で制作を始めたと言います。
彼が独自の制作方法に辿り着いたのは、シェイカーボックスを作ろうとしたからではないから。
そんな風に思います。
彼にとってシェイカーボックスは、単なる意匠(デザイン)に過ぎなかったと思うのです。
だから自らの足元に根付く作り方を応用してみようと思いたち、模倣とは異なる独自のものへと辿り着けたのではないでしょうか。
どこか懐かしく、そしてしっくりくるオーバルボックス。
それは和魂洋才のジャパニーズオーバルボックスなのではないかと思います。
今回の展示では、優しい色味が魅力のミルクカラーのハンドル付きのシリーズ、久しぶりに再開したという漆のシリーズなど、多様な作品を楽しんでいただければと思っています。
※シェイカーボックスとは、プロテスタント宗派の一つであるシェイカー教徒たちが作っていたものです。
※ 一部の作品は 12月03日(火)から online shop でもお買い求めいただけます
開催概要
期間 |
2024年11月30日(土) ~ 12月08日(日) ※月、火、水曜日休み |
時間 |
12:00 ~ 18:00 |
作家 |
小林克久 |
場所 |
poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-8-11, ブルーメゾン吉祥寺 1F (地図 google map)
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分 |

~ 2024年 11月 11日
「調和」とは、単なる組み合わせの良さを意味するのではないと思う。
互いが、互いの存在を受け止め合うことで生まれるバランス状態。
それを「調和」と呼ぶのではないでしょうか。
調和を生み出すものの中には、
他者を受け入れる「空席」があるのではないかと思うのです。
それぞれの作家が設けた「空席」に想いを巡らせ、
皆さんの暮らしの中の調和へと
想像をつなげていただけたらと思います。
- 出展作家のご紹介
-
永木卓 (RITO GLASS) Eiki Taku(ガラス / 松本)
永木さんにとって使うものを作ることは、外の世界との接点なのではないかと思います。
人が生きていくために身体(肉体)を必要とするように、彼は使うものを作ることでこの世界とつながり、そして生きているのではないかと思うのです。
彼は言います。
「ただ容器であること
ぼくが作るガラスの器はそれ以上でも以下でもありません
容れるなにかがあり それを使うだれかがいる
そんな なにかとだれか をつなぐ器という灰色のような道具を
ぼくは作りたい」
おしゃべりを得意とせず、もの静かに佇み受け容れること、
寡黙に空っぽであること
それが自分が作る器たちの専らの仕事なのだと言う永木さん。
彼が設けた「空席」は、相手に委ねられている気がします。
静かに佇み、来るものを受け容れる。
そんな場所なんじゃないかと思うのです。
- https://www.instagram.com/ritoglass/
堀宏治saito makoto(木 / )
堀さんは以前、鎌倉の古民家に暮らしていました。
彼が愛したその家の、窓際で飲むお茶の時間。
彼が好きな陶器と一緒にテーブルの上に置きたいもの。
それが堀さんが作りたいものです。
彼は言います。
「手の込んだ装飾や、華やかなデザインも美しいと思う。
そういうものがテーブルの上にあるのもいいなと思う。
でも、どうにもしっくりこないんです。
まるでお寺にある洋食器みたいな、
そんな違和感を感じるんです。」
大切なものは生活の中にあるという堀さん。
そんな彼だからこそ、華やかであることよりも、暮らしに溶け込むことを大切にするのだと思います。
その場所に溶け込みながら、
共にあるものを静かに受け止める
時間と共にゆっくりと変化し、
朽ちていく美しさを感じられる
木という素材だからこそ表現できるのだと彼は言います。
彼が設けた「空席」は、彼が愛した古民家のように、
全てを温かく受け止めて、調和の礎を築くもの
そんな場所なのではないかと思います。
- https://www.instagram.com/hori.ppe/
高木浩二Takaki Kouji(陶 / )
高木さんにとって、作ることは生きることそのものなのではないかと思います。
大学で芸術論を学び、学芸員になることを模索しつつも、作り手(作家)になることを選んだ高木さん。
そこには若い高木さんが関心を寄せた一人の陶芸家の存在があったようです。
折しも社会は便利さを求め、消費社会に向かって急激な変化を遂げていた時。
路上で作品の販売しなが生きるその陶芸家の中に、消費社会で生きることとは別のリアリティを見出したのではないかと思います。
身体感覚が伴うこと
それが生きるということだと
彼は直感的に感じ取ったのではないでしょうか。
そんな高木さんだからこそ、
人が一人では生きられないように、モノも一つでは存在できないということを
誰よりも理解していると思うのです。
と同時に、全てを受け入れることは難しく、そんな必要がないことも知っているのだと思うのです。
彼が設けた「空席」は、自分と巡り合うもののために空けられている。
そんな気がしています。
- https://www.instagram.com/koji_takagi17/
開催概要
期間 |
2024年11月16日(土) ~ 11月24日(日) ※月、火、水曜日休み |
時間 |
12:00 ~ 18:00 |
作家 |
永木卓 (ガラス) & 堀宏治 (木) & 高木浩二 (陶) |
場所 |
poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-8-11, ブルーメゾン吉祥寺 1F (地図 google map)
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分 |