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TAjiKAさんの “copper”

~ 2013年 1月 22日

poooL スタッフが愛用している鋏は “copper” といいます。

神戸の北西に位置する小野市で、四代に渡って鋏を製造する”多鹿治夫鋏製作所”の4代目が生みだしたものです。

この鋏を下ろしてから、1年3ヶ月が経ちました。

下ろした頃よりも、表面はマットでなめらかな風合いを持ち、切れ味にまったく変化ありません。(写真:右)

今でも紙や梱包材のスーッと切れる感覚が、気持ちよく楽しめています。

この “copper”、
裁鋏の技術”裏すき”を用いることで切れ味を持続させ、手研ぎをすることで切れ味を高めているから、
1年3ヶ月の時が経っても、下ろしたての感覚を味わうことができるのです。

また、銅の使い古したような風合いの色は、とても素敵な表情をもっていますので、
裁縫箱や引き出しにしまうことなく、デスクの上などそっと置いていてもインテリアとして、
お部屋にアクセントを加えてくれます。

3代目が兼ねてより考えていた「見て・持って・使える」の三拍子の揃った鋏が、
4代目の手で実現しました。

TAjiKA copper Large  7,875yen
TAjiKA copper Small  7,350yen

poooL では”試し切り”も行えますので、気になる方は是非スタッフへお声がけください。

copper 以外にも、iron シリーズ、garden cripper も取り扱っております。

また、何年後かにこの”copper”のお話が出来ればと思います。

- staff 竹内

天使のような肌触り、カシミア100%の手織りストール

~ 2013年 1月 09日


「白ヘビの毛布(カシミア100%)」 ¥18,900(作品はすべて一点ものとなります。)

織物作家 yoshihara kaoriさんがpoooLのfamilyに加わりました。

幾何学模様が美しいカシミアのストール。
このストールには「白ヘビの毛布」というかわいい名前がつけられています。

彼女が織り出す作品の魅力、それは「豊かな表情」。
その表情は、時に激しく、時に深く、そして時に静かに、1本のストールの中で様々なストーリーを繰り広げています。

こうしたストーリーを生み出すため、彼女はいつもたくさんの異なる糸を用意してから織り始めるのだと言います。
たくさんの糸たちは、彼女にとって<アイデア>という名の夜空に散らばる星のようなもの。
たくさんの星たちの中から表現したいものに似合う星を慎重に選びとり、織り上げてゆくのだそうです。
フワフワしているイメージのはじっこを手探りでたぐり寄せながら、実際の作品へと具現化してゆくその工程を、彼女は「まるでつな渡りをしているような感覚」と表現します。

こうして、その時々の感性を大切にしながら、一歩、また一歩と、まるで綱の上を渡るように慎重に織り上げられた作品たちは、2つとして同じ表情を持ったものはなく、それぞれが異なる魅力に溢れています。

寒い冬、豊かな表情を抱いた、天使のような肌ざわりのカシミアストールは、がんばった自分へのご褒美にふさわしい、最高のプレゼントではないでしょうか。
写真のストールの他にも魅力的な作品がたくさんありますので、ぜひ見に来てくださいね。^^

オーバルボックスの茶筒

~ 2013年 1月 05日

今回は、とても素敵な”オーバル茶筒”をご紹介します。

このシェーカースタイル(※)のオーバル茶筒は、岡山県の木工家、小林克久さんが手がけたものです。
オーバルボックスで茶筒とは、とても驚かされました。

シェーカーたちの言葉に「美は有用性に宿る」というものがありますが、
その言葉にピッタリの茶筒ではないでしょうか。

素材は、楢、ブラックチェリー、ブラックウォルナット、黒消(ブラックウォールナット下地お歯黒染めオイル仕上げ)のもの4種類。

表面は、オイル仕上げ。内側は無塗装。
無塗装としているのは、木の調湿性を生かすためのもの。

上蓋を開けると内蓋もあります。


oval tea canister ¥6,825

シェーカースタイルの茶筒には、
ハーブティーや紅茶などのカジュアルのものがピッタリですね。

poooL本店、および poooL online shop にてお取り扱い中です。

- staff 竹内

※シェーカーとは19世紀ころアメリカで発展したキリスト教団体で。シェーカースタイルは「美は有用性に宿る」,「規則正しいことは美しい」,「調和には大きな美がある」,「言葉と仕事は簡素であること」の考えを取り入れたスタイル。オーバルボックスは、シェーカー家具の中でも最も代表的なデザインのひとつ。