<時間の証>が感じられるco-fuのモノ作り

~ 2012年 12月 08日

co-fu(奥田沙織)さんがpoooLのfamilyに加わりました。

作家活動をしながら古道具商を営んでいる彼女は、時間を経てきたものをこよなく愛しています。
そして、時間と共に、一度はその利用価値を失ってしまったモノたちを自らの手で蘇らせています。

モノが経てきた時間を大切にするため、「必要以上に手を加えない」というのが奥田流。
だから、写真のストライプのバックの生地も、彼女がいろいろな古布を縫い合わせて作ったのではなく、布団入れとして存在していたものを、そのまま利用しているのだと言います。

彼女の制作活動には、「見立てる」という言葉が良く似合うように思います。
縫い目も、破れやほつれを繕った跡も、汚れも、彼女にとってはすべてがそのモノが通ってきた時間の証。
だから、縫い目をほどいて縫い直したり、繕い跡や汚れを隠すことなく、その<証>を生かすことをイメージしながら作るものを決めるのだと言います。

だからでしょうか。
彼女が生み出す作品からは、私たちが忘れがちな心地良い「人間味」が溢れているように思います。

※ 2013年2月、奥田沙織さんが古布を見立てて生み出すエプロン展を開催いたします。
 詳細は追ってお知らせいたしますので、ご期待ください。