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八木橋昇 陶展

~ 2023年 11月 13日

「うつわには水や食べ物、また空気を盛り、そして無くなっていく、
“ 場 “ としての在り方があると思う。
 暮らしの中で静かに在って、その場、その時に使われ、
 そして変化もしていくうつわであってほしいと、願っています。」

八木橋昇さんは、ご自身の作るうつわについてこうおっしゃいます。

「場としての在り方があると思う」
これは八木橋さんのうつわに対する哲学なのだと思います。

時間と空間の掛け合わせ(時間×空間)によって生まれる「場」は、そのすべてが一度きりのものです。

そんな多様性を受け止め、共に在ること。
それが八木橋さんが考える「うつわの在り方」なのではないかと思いました。

「自身の生活から生まれてくるうつわなので、時間(年代)と共に作るものが変わってきます。
社会の流れがあり自身も変化していく中で、変わらないものは、うつわ作りが好きだということです。」

好きだからこそ、変わることを受け入れることができる。
変化を恐れず向き合える。

そんな八木橋さんを作家さんとしてはもちろんのこと、人としてかっこいいなと思いました。

時と場所に合わせ、季節や食材との兼ね合いでいろいろな空間が生まれるので、
それに合わせて色合いや釉薬の肌触りを試していますと言う八木橋さん。

展示会ではその時々に向き合っているうつわを見てもらえたらとおっしゃっていました。

この展示会が、” 今の八木橋さん “ と出逢える場になっていただけたらと思います。

※ 11/20から一部作品をオンラインショップでご覧になれます。

開催概要

期間 2023年11月18日(土) ~ 11月26日(日) ※火水木曜日休み
時間 12:00 ~ 18:00 ※最終日は17:00まで
作家 八木橋昇
場所 poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 #105
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分

三浦侑子 ガラス展

~ 2023年 10月 20日

「吹きガラスという技法が好きで制作しています。
2000年以上前から、ほとんど変わることなく人々が続けてきた仕事なので、古いものを学びながら現代の暮らしに似合う素朴なガラスを作りたいです。」

ガラス作家 三浦侑子さんの言葉です。

彼女の話を聞き、私は「彼女は伝統の担い手だなぁ」と思いました。

宮大工棟梁の小川三夫さんが「伝統は引き継ぐ過程で自分なりに考えて、少しずつ変えていっていいものなんじゃないかと思う」と言っていました。

確かに、今と昔が同じでない以上(材料や環境など)、ただやり方を真似ているだけでは伝統を受け継ぐことなどできないのだと思います。

今あるものの中でどうやったらそれができるか。
知恵を絞り、試行錯誤してみるからこそ伝統は「生きたもの」として受け継がれ、また次の世代へと繋がってゆくのだと思います。

三浦さんが大切にされているのは、そんな「生きた伝統」なのではないかと思いました。

そしてそれは、彼女が「好きなこと」をしているからこそ可能なのではないかと思いました。

今回の展示では、三浦さんの作品を幅広くご覧いただけたらと思っています。
日々の暮らしにしっくりはまる、伝統が息づくガラスたちに出逢いに来てください。

※ 8日(水曜日)から順次、オンラインショップでご覧になれます。

開催概要

期間 2023年11月03日(金) ~ 11月12日(日) ※火水木曜日はお休み
時間 12:00 ~ 18:00 ※最終日は17:00まで
作家 三浦侑子 ・ 在廊 11/3 金曜日
場所 poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 #105
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分

村上祐仁 陶展

~ 2023年 9月 02日

村上祐二 個展

身分制度があり、職業というものを自由に選ぶことができなかった時代。
仕事は単に生活の糧を稼ぐ手段ということだけでなく、人にとって人生そのものだったように思います。

選べないものだからこそ、それは持って生まれた運命であり、その人にとっての生きるべき【道】だったのではないでしょうか?

そんな心構えが希薄になった今日において、しっかりと自分の【道】歩んでいる人がいます。
それが陶芸家の村上祐二さんです。

2015年。
村上さんはご家族と共に静岡県 藤枝市に居を構えます。

険しい山道を抜けた先の集落に空き家があると聞き出向いたところ、母屋に併設された古い木造の茶工場に目を奪われたそうです。

壁は崩れて崩壊寸前。
たくさんの物で溢れかえっていましたが、そこに流れる空気がとても優しく、その土地の記憶をひっそりと受け継いでいるような、そんな雰囲気に一目惚れしたのだと言います。

この茶工場にもう一度にぎわいを取り戻したい。
そんな想いと共にこの場所に移り住むことを決めました。

厳しくも美しい自然、山の動物、集落の人たちの暖かさ。
そこでの暮らしが、「いろんなもの」でがんじがらめだった彼を、ありのままの姿に解放していってくれたそうです。

自ら見つけた場所で、家族や集落の人々、そして自然と共に日々を生き、その中で仕事をする。
そうして生まれたものを通じて外の世界(手にしてくれる人々や、それを仲介する人々=店)とつながっていく。

そんな彼の生き様(= 【道】)に敬意を感じるからこそ、私たちは彼の作品が魅力的だと思うのではないでしょうか。

※ 9/18 月曜日から順次、一部の作品をオンラインショップでご覧になれます。

開催概要

期間 2023年09月16日(土) ~ 09月24日(日) ※火水木曜日はお休み
時間 12:00 ~ 18:00 ※最終日は17:00まで
作家 村上祐仁 Murakami Yuuji
場所 poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 #105
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分

鳥山高史 (Toriyama Takafumi) ガラス展 2023

~ 2023年 7月 07日

手作りの型にガラスを吹き込む、それは、鳥山さんの長年積み上げてきたものや息遣いをその一瞬に込めて内包する、鳥山さんの神髄のようなもの。

昔ながらのガラスのようなあたたかみを感じるゆらぎの表情、手作りの型に写し取られた底の計算されたいびつさ。

それにとどまらず、自らたたいて成形する金属との組み合わせによる作品は、同じ手から生み出された互いの素材に寄り添い、唯一無二の存在感を放っています。

変わらない中にも新しい価値を見出していきたいと考える鳥山さんのものづくりの真摯な姿勢が創り出す世界を、ぜひご高覧ください。

※展示期間中一部の作品はONLINE SHOPでも順次ご紹介予定。

開催概要

期間 2023年07月22日(土) ~ 07月30日(日) ※水,木曜日お休み
時間 12:00 ~ 19:00 ※最終日は17:00まで
作家 TANTEN glass studio / 鳥山高史
在廊日 7月25日(月)
場所 poooL
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9, 105
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分

砂田夏海 ガラス作品展

~ 2023年 6月 23日

子供の頃から、海の中の生き物や、珊瑚や石が好きだと言う砂田さん。
長い時間をかけて作られたものの表面の質感や表情に魅力を感じるのだそうです。

『私が海の中で感じた、不思議で、奇妙で、ワクワクする感じを作品展にしたい』とおっしゃってました。

そんな彼女が最近取り組んでいるのが「figure」という作品。

器であることやオブジェであることをひとまず置いておいて、自分の好きな形や表情を表現しようと作り始めたものだそうです。

「何に使うかわからないけどなんか気になる、なんか好きだなと感じてもらえる人がいたら嬉しい」とおっしゃっていました。

何に使うか、何のためにあるのか。
私たちはことあるごとに、ついこう考えてしまいます。

この世に生み出されたからには、何か目的があるはず。
無意識のうちにそう考えてしまっているからではないでしょうか。

「目的ありき」は、時に作り手から創造力を、受け手から感受性を奪うことにつながるのではないかと思います。

何かであること、何かになることを求めずに、ただ自分が好きな形や表情を生み出したいという砂田さんの思いは、そんな「目的ありき」に抗う、作り手の本能のようにも思えました。

展示会には・お皿やグラスなど、実用的な(=目的のある)作品も多数並びます。
figureを見て揺さぶられた感受性がどんな器(=実用的なもの)を欲するのか。
それもまた楽しみの一つではないかと思います。

※ 一部の作品は7月4日(火)から順次オンラインショップ販売予定あり

開催概要

期間 2023年7月01日(土) ~ 7月09日(日) ※火、水、木曜日休み
時間 12:00 ~ 18:00
作家・在廊日 砂田 夏海・土曜日
場所 poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 #105
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分

高木浩二 (Takagi Kouji) 陶展

~ 2023年 5月 13日

人は意識するとしないとに関わらず、様々な影響を受けながら生きています。
どんな社会に生きているか、どんな人と出会うかは、その人の「生き方」に影響を与え、多感な時期(10代後半〜20代)にはそれが顕著に現れると思います。

高木浩二さんが青年だった頃、日本の社会、そして彼が志したアートの世界は揺れ動いていました。

大阪では万博が開かれ、ファーストフードやコンビニなど、新しくて便利な文化が輸入されて「個人」が充実をしてゆきました。
その一方で、学生運動をはじめとする社会運動は人々の関心を失い、世直しの機運は急速に勢いをなくしてゆきます。

アートの世界ではコンセプチュアル・アートが台頭し、作品(=実態)だけでなく、それが生まれる過程(=考え)までもが「作品」として評価されるようになりました。

そんな時代に身を置きながら、高校生だった高木さんは陶芸家の辻村史朗さんに出逢います。

路上販売していた辻村さんと出会い、そのまま(辻村さんの)お宅について行って1ヶ月間居候をしたそうです。
その後も幾度となくお宅を訪れては居候をしていたと言います。

頭(理性)と体(感性)がバラバラになっている「社会」や「アート」を横目に見ながら、辻村さんの生き方は、高木青年の目にどのように映ったのでしょうか。

学芸員になることを模索しつつ、大学で芸術論を学んでいた高木さんが、卒業後に「作り手」になる道を選ばれたことから察するに、彼にとってもまた、芸術は頭(理性)と体(感性)が一体となったものでなくてはならず、それは自分が「生きていく」ことと同義語だと思うようになったのではないでしょうか。

イギリスの作家 G.K.チェスタトンは「平凡なことは非凡なことよりも価値がある。いや、平凡なことのほうが非凡なことよりも、よほど非凡なのである」と書きました。

高木さんがいわゆるアート作品ではなく、「日常づかい」するものを作ることを選んだのも、自身の経験から「平凡なことの非凡さ」を直感したからではないかと思います。

高木さんの作品を手にすると、物質的な重さとは異なる「重み」のようなもの感じます。

※ 一部の作品オンラインショップ販売予定あり

開催概要

期間 2023年6月03日(土) ~ 6月11日(日) ※火、水、木曜日休み
時間 12:00 ~ 18:00
作家・在廊日 高木浩二・10日(土)
場所 poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 #105
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分

堀 宏治 木工展

~ 2023年 4月 30日

「他の素材と共存し、ひとつの空間を豊かに演出してくれるもの」
ご自身の作品について、堀さんはこんな風に表現してくれました。

そしてまた、「派手ではなく、シンプルなもの」だともおっしゃいました。

彼にとって作品は、みんなで舞台を作り上げるキャストような存在なのだと思います。

陶器やガラスをはじめとする様々な素材のテーブルウエア、そこに盛り付けられた料理たち。
個性豊かなキャストたちが一つになって、テーブルの上という舞台を演出します。

個々の要素(個性)が幾重にも重なり合い、作られるのが「舞台」だとしたら、キャストたちに求められるのは「一重の個性(魅力)」ではないでしょうか。

言い換えれば、複数の個性(魅力)を誇示し、一人浮き立つような存在では、メンバーにはなれないということです。

ご自身の作品が、単独公演を行うスターであることを望まない堀さんにとって、彼の作品が「派手ではなく、シンプルなもの」であることは、大切な要素であり、また彼のモノづくりの哲学でもあるのではないかと思います。

「人が生活の中で、(木という素材から)何らかの恩恵を受けているということは、木々が発している無意識という意識を人間が受け取っているからだと思う」という堀さん。

身の回りの自然物には神が宿り、自然物にも意識はある。
そんなアミニズム的な感覚は、私たち日本人なら誰もが持っている共通感覚だと思います。

その共通感覚(琴線)に触れるものをベースに置き、モノづくりをしている人だからこそ、私たちは堀さんの作品に、シンプルだけど生命力溢れる、そんな明確な個性(魅力)を感じるのだと思います。

それはまた、私たちが彼の作品を通じて「木々の意識」を受け取っている、その証のようにも思えます。

※ 一部の作品オンラインショップ販売予定あり (5月15日から順次)

開催概要

期間 2023年5月13日(土) ~ 5月21日(日) ※火、水、木曜日休み
時間 12:00 ~ 18:00
作家・在廊日 堀 宏治・未定
場所 poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 #105
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分

村井大介 陶展

~ 2023年 4月 23日

大学時代は文学を専攻したという村井さん。
奥様との出会いがきっかけで陶芸を始め、30歳を機に会社を辞めて陶芸学校に入学。
卒業後はサラリーマンと作家という二足のわらじを履いた後、作家として一本立をされました。

そんな経歴を持つ村井さんにご自身のモノ作りについて聞いたところ、こんな答えが返ってきました。

【”良いもの“というのは、それを作っている人、使っている素材や道具の ”良い個性” が現れたものだと思っています。】

「作る」ということは、人間の意識的な行為であると同時に、人為だけではどうすることもできない要素(完成度)も多分に含んでいると思います。
にも関わらず私たちは、思い描いた理想(カタチ)に向かい、自分以外の物事をもコントロールし、そこに辿り着けると信じがちです。

きっと彼は、それができないことを知ってる人なのだと思いました。

だからこそ、自分の働きかけが自分以外のもの(自分の「外」あるもの)に影響することを理解し、そうして互いが共鳴した時、人為だけでは決して生まれることのない、人為を越えたもの(人、素材、道具の良い個性が現れたもの)が生まれるのだと言っているのではないかと思いました。

そんな彼の考えは、人や自然に対する深い理解に根付くものではないかと思っています。
そしてそれは、彼が文学ということに深く触れた人であったからこそではないか。
そんな風に思っています。

彼は言います。

「瀬戸の磁器土は土自体が綺麗なので、できるだけ僕の感じる、その ”きれいさ” を、そのまま形にするような表現がしたいと思っています。
 今回の展示では、今の自分の感覚をできるだけ素直に出していけたらと思っています。」

村井さんという人間の意思と、そんな意思の働きかけに共鳴し、引き出された物事(素材や道具)の ”良い個性”。
それらが三位一体となって表れた作品からは、端正な意匠の下に隠されたそこはかとない人間らしさが感じられます。

それは、彼が好きだというルーシー・リーや長次郎に通じる、人為を越えて生み出された ”人間臭さ “ のようにも思われます。

※ 一部の作品オンラインショップ販売予定あり

開催概要

期間 2023年04月29日(土) ~ 05月07日(日) ※火、水曜日休み
時間 12:00 ~ 18:00
作家・在廊日 村井大介・29日(土)
場所 poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 #105
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分

小林克久 OVALBOX展 2023

~ 2023年 4月 21日

岡山県で制作をされている木工家 小林克久さん。
2013年から始まり、今年で7回目となる個展を開催いたします。

小林さんが作るオーバルボックスは、薄い木材を折り曲げて作られる木製のボックスです。
そのルーツは、イギリスからアメリカへ渡ったプロテンスタントのシェーカー教団へと遡ります。

彼らは共同体を作り、自給自足の生活を送りました。
そして質素で規則正しい暮らしの中から、数多くの道具を生み出しました。

無駄を嫌った彼らのデザイン哲学は「有用であり、必要であるならば美しく作る」ということです。

そして、作る人の技術の差が、モノのクオリティではなく、モノの個性として現れるような意匠を生みました。
制作者が同じ基準を持って作れるようにデザインしたというわけです。

そうして生み出された道具の1つに、オーバル型をした木製ボックスがありました。

大小様々なサイズのボックスは、生活に必要な細々としたものを整理することができ、それらを積み重ねて収納することができ、移動が必要な時にはボックスごと持ち運ぶこともできます。
そして、使わない時には入れ子にしてしまっておけるので場所も取らないというわけです。

シェーカー教徒たちの合理的で無駄のない徹底した暮らしから生まれた道具だからこそ、その有用性は現代の私たちにとっても有用であり、その意匠が色褪せることなく私たちの目にも映っているのだと思います。

※ 一部の作品は 4月25日(火)から online shop でもお買い求めいただけます

開催概要

期間 2023年04月22日(土) ~ 04月30日(日) ※火、水、木曜日休み
時間 12:00 ~ 18:00
作家 小林克久
場所 poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 #105
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分

工藤由美 展

~ 2023年 3月 24日

小さな布片を繋ぎ合わせ、大きな布へと作り上げていく。
昔から、国の東西を問わずに行われていた布継ぎの技術。

工藤さんが韓国で学んだという「ポジャギ」作りもそんな布継ぎの1つです。

小さな端切れも捨てることなく大切に使い切りたい。
そんな思いから発展していったポジャギ作りは、規則性のない自由な布片の組み合わせが特徴です。

違うものが集まりながら生まれる「まとまり」。

それは同じものが集まって生まれる規則的な「まとまり」とは違う、調和による「まとまり」。

まとまっていながらも窮屈に感じない。
人間味のある美しさ。

光を通すと陰影ができるポジャギを「布のステンドグラス」と言うらしい。
規則性のない影たちは、光の生命力を奪うことなく美しい影絵を描き出す。

そんな「ポジャギ」に私は理想の人間社会を重ねてしまう。

だから思う。
美しいポジャギを生み出すことができる人は、きっと人の理を理解している人なのではないかと。

開催概要

期間 2023年04月01日(土) ~ 2023年04月09日(日) ※火水木曜日おやすみ
時間 12:00 ~ 18:00 ※最終日は17:00まで
作家 / 在廊日 工藤由美 / 01日(土), 08日(土)
場所 poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 #105
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分

小林裕之・希 ガラス作品展 

~ 2023年 3月 11日

ユラユラとガラスの向こうに浮かぶ世界。
さっきまで見ていた世界が、ガラス越しだと別世界のように感じられます。

そんな独特の ” 揺らぎ “ を持つ 小林裕之さん・希さんのガラス作品。
poooLのあるノスタルジックな建物をイメージし、グレーとクリアを基調にしたガラス作品が並びます。

無彩色のガラスが織りなす表面の揺らぎ。
揺らぎが生み出す様々な影のかたち。

柔らかな丸みを帯びた形のガラスは、そんな” 揺らぎ “ を生み出すため。

熱いうちに幾度も叩いて作った鉄の型。
そこに吹き込まれたガラスには、型に残るたくさんの槌の跡が転写され、独自の揺らぎが生まれます。

ガラスに霜が張ったようなニカワ杯。
動物の皮から採れる強力な糊(ニカワ)をガラスの表面に塗り、乾いて縮んだニカワが剥がれて霜のような美しい模様を生み出します。

ニカワ杯の制作も、「ゆらぎに、よりハマっています。」と言うお二人だからこそではないでしょうか。

ガラスだからできること。
ガラスでしかできないこと。

お二人のモノづくりは、そんなガラスならではの姿を探し続けている旅のようにも感じられます。

今回の展示では、金工作家 西川美穂さんとコラボした蓋物作品もご覧いただければと思います。

開催概要

期間 2023年03月18日(土) ~ 2023年03月26日(日) 火、水、木曜日休み
時間 12:00 ~ 18:00
作家 | 在廊日 小林裕之・希 | 18日(土)
場所 poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 #105
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分

石原稔久【文房文具 陶展】

~ 2023年 2月 24日

【文房文具展:ぶんぼうぶんぐてん】

唐の時代(7世紀〜)、読み書きをするための部屋(文房:ぶんぼう)で使われていた道具(筆、墨、硯、紙)を「文房四宝(ぶんぼうしほう)」と呼びました。

明の時代(14〜17世紀)になると、琴や屏風、書画や陶器といった文房を彩るための美術品も含め「文具」と呼ぶようになりました。

人々にとって文房が、単に読み書きをするためだけの場所ではなく、自分と向き合うための大切な場所であったからこそ、「文具」もまた、その空間を彩るインテリアまで含むようになっていったのではないでしょうか。

石原さんが文具を作ろうと思ったきっかけは、「彫刻と定規が一体となっていたら面白いかなぁ」と思ったからだそうです。
そんな彼の発想は、文房を彩る「文房文具」の存在そのものです。

陶の人形は鉛筆キャップ。
アビーロードを闊歩するジョンレノンの彫刻はコンパスです。

ユーモラスな文具たちは、お部屋の中を楽しく彩り、私たちのインスピレーションを刺激してくれるに違いありません。

今回の展示では、道具としての機能を兼ね備えた彫刻作品に加え、お気に入りの空間を彩るカップや茶器など、「文房文具」としての広範囲な文具作品をご覧いただければと思っています。

開催概要

期間 2023年03月04日(土) ~ 2023年03月12日(日) 火、水、木曜日休み
時間 12:00 ~ 18:00
作家 | 在廊日 石原稔久 | 未定
場所 poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 #105
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分

企画展「痕跡」

~ 2023年 1月 10日

ほぼ完売の状態となりましたため、予定より早く終了とさせていただきます。
残りの作品は追加納品予定のお品物と合わせ、後日オンラインショップでご紹介をさせていただきます。

痕跡

自然を作るのは時間。
人を作るのは思考。

人は思考によって形を作る。

思考が物事に触れる時、人の手は形を削り出し、同時に思考も削り上げてゆく。

悩みはあっても迷いはない
その瞬間の「才能」が込められた形が生まれ出る。

それは、人の思考によって「時」を早めて削り出された自然の姿。
自然と似ているようでいて自然とは別のもの。

それは曖昧で魅力的な人間そのもの。
ありのままの人間の痕跡が残る道具たち。

出展作家のご紹介
只木芳明
只木芳明Yoshiaki Tadaki(木工)

「モノを作るということを通して社会と繋がり、偏見や差別と向き合い、対話を持ちたい。」

- @yosiakitadaki

矢萩誉大
矢萩誉大Yahagi Takahiro(陶磁器)

冬になると工房の窓の外に広がる一面の銀世界。
そんな雪深い土地・山形で制作をされている矢萩誉大さんの手から生み出されるのは、純白な新雪のごとく、息を呑むほどの清艶な白磁のうつわ。

- @yahagitakahiro


pl glass
pL glasspoooL original ware(ガラス)

ガラス作家とのコラボで生み出すpoooL originalガラス

- @poooL_online


開催概要

期間 2023年01月21日(土) ~ 2023年01月29日(日) ※火水木曜日お休み
時間 12:00 ~ 18:00 ※最終日は17:00まで
作家 只木芳明、矢萩誉大、pLガラス
場所 poooL本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 #105
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分

KUROSAWA 展

~ 2020年 11月 09日

ハチのマークでお馴染みのKUROSAWAさんの革製品。
poooLでの展示は今回で8回目を迎えました。

これまでお財布やバックなど、持ち歩くものをメインに制作してきたKUROSAWAさんが、丈夫で使い込むほどに味わいが出るヌメ革で編んだボックスを制作。

使い方無限大の特大サイズから、小物を入れておくのにぴったりな小さめサイズのものまで、お部屋のインテリアとしてはもちろんのこと、アウトドアにも連れ出したくなる可愛くて実用的なボックスたちです。

クマさんポーチは黒クマさんと茶クマさんで登場。
シックカラーのクマさんたちは、これまでとは一味違った大人の雰囲気です。


新型コロナウィルス感染拡大防止として、以下の対策に同意した上でご来店ください。

・ ご来店の際マスクの着用のないお客様のご入店をお断りさせていただきます。
・ アルコール製剤を用意しておりますので、入店の際にご使用ください。(ビニール手袋をお渡しする場合もございます)

・ 体調の優れない方のご来店はご遠慮いただきますようお願いします。
・ 店舗換気、人数制限の為お待ち頂く場合がございます。

今後状況次第で、営業日、営業時間などを変更する可能性がありますので、予めご了承ください。


開催概要

期間 2020年12月19日(土) ~ 12月27日(日) 火、水曜日休み
時間 12:00 ~ 19:00
作家 KUROSAWA
場所 poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 #105
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分

HITSUJIGUSA exhibition 「部屋」

~ 2020年 11月 09日

世界が不意に転換期を迎えた2020年。「世に望む変化をまずは小さな家のなかから」いまその想いをいっそう強く感じている。それらはきっと連鎖していくものだから。

部屋を思いのままにととのえる。それがむずかしければせめて部屋の一角を。そういった小さな変化が、ふとした瞬間の心の安らぎをもたらし、その日々の積み重ねがやがて確かな充足感を生み、そして長い年月が過ぎた頃には、揺るぎのない幸せな時がそこに刻まれていることになるのではないだろうか。そういった家の中での時間の集まりがやがては居心地のよい社会や国、世界を作っていく。そう信じて暮らしの道具や飾るもの作りを続けている。

部屋を作っていくうえで、素敵なものはたくさんあるけれど、それらの狭間のようなもの、いくら探しても欲しいものがどうしても見つからない、そんなものたちがいくつかある。それらを自分たちのために作ってきた。すると、欲しいと言ってくれる人があらわれ、それが未草のもの作りを生業とする活動の始まりとなった。

未草の作る暮らしの道具や飾るもの、子どものものなどを並べる今年最後の展示会。いまの部屋に”足りない何か”をお探しの方のお役に少しでも立てたら嬉しいです。

未 草 小林 寛樹


新型コロナウィルス感染拡大防止として、以下の対策に同意した上でご来店ください。

・ ご来店の際マスクの着用のないお客様のご入店をお断りさせていただきます。
・ アルコール製剤を用意しておりますので、入店の際にご使用ください。(ビニール手袋をお渡しする場合もございます)

・ 体調の優れない方のご来店はご遠慮いただきますようお願いします。
・ 店舗換気、人数制限の為お待ち頂く場合がございます。

今後状況次第で、営業日、営業時間などを変更する可能性がありますので、予めご了承ください。


開催概要

期間 2020年12月5日(土) ~ 12月13日(日) 火、水曜日休み
時間 12:00 ~ 19:00
作家 HITSUJIGUSA (未草)
場所 poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 #105
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分

増渕 篤宥 陶展

~ 2020年 11月 09日

宮崎県に工房を構える、増渕篤宥さんの展示会を開催いたします。

一筆一筆、丁寧に手書きで引かれたまっすぐな線。
精緻な手の動きを感じられる、象嵌による文様。

増渕さんのトクサや釉象嵌は、確かな技術と経験に裏打ちされた表現方法です。

彼の作品が老若男女問わず、幅広い年代に支持される所以は、長年に渡り丁寧に制作し続けられた器の1つひとつに温かい人柄が表れているからではないでしょうか。

本展では、定番のトクサのお皿やポット、秋の深まりとともに手に取りたくなる落ち着きのある褐釉や青釉を中心とした釉象嵌、展示会ならではの一点物など、多数ご用意して皆様のご来店をお待ちしております。

11月24日(火)から、一部の作品は ONLINE SHOP でもご紹介しますのでご覧ください。


新型コロナウィルス感染拡大防止として、以下の対策に同意した上でご来店ください。

・ ご来店の際マスクの着用のないお客様のご入店をお断りさせていただきます。
・ アルコール製剤を用意しておりますので、入店の際にご使用ください。(ビニール手袋をお渡しする場合もございます)

・ 体調の優れない方のご来店はご遠慮いただきますようお願いします。
・ 店舗換気、人数制限の為お待ち頂く場合がございます。

今後状況次第で、営業日、営業時間などを変更する可能性がありますので、予めご了承ください。


開催概要

期間 2020年11月21日(土) ~ 11月29日(日) 火、水曜日休み
時間 12:00 ~ 19:00
作家 増渕 篤宥
場所 poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 #105
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分

清水善行 陶展

~ 2020年 9月 26日

京都で作陶されている、清水善行さんの展示会を開催いたします。

自然と共生しながら、ご自身で築窯された穴窯を使って作られるうつわは、青みがかった鈍色の石のような質感の須恵器、端正で静謐な白磁、深く落ち着いた瑠璃の釉薬を施したものなど、力強く存在感のあるものばかりです。

手に持つとほどよい厚みと心地良い重みがあるのは、清水さんが李朝の器に出会って感じたことを作陶する上で重んじている現れなのだと感じます。

幾度となく使用を重ねることで、手触りのよい滑らかな質感に育っていく焼締の須恵器。
表の顔だけでなく、裏側までにも手に取った人が魅せられる景色を持つ白磁。

たくさんの方に清水さんのうつわの中に深い“滋味”を感じていただけたら幸いです。


新型コロナウィルス感染拡大防止として、以下の対策に同意した上でご来店ください。

・ ご来店の際マスクの着用のないお客様のご入店をお断りさせていただきます。
・ アルコール製剤を用意しておりますので、入店の際にご使用ください。(ビニール手袋をお渡しする場合もございます)

・ 体調の優れない方のご来店はご遠慮いただきますようお願いします。
・ 店舗換気、人数制限の為お待ち頂く場合がございます。

今後状況次第で、営業日、営業時間などを変更する可能性がありますので、予めご了承ください。


開催概要

期間 2020年10月17日(土) ~ 10月25日(日) 火、水曜日休み
時間 12:00 ~ 19:00
作家 清水善行
場所 poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 #105
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分

是枝錬太郎 (koreeda) 展

~ 2020年 9月 14日

東京で活動されている植物造形作家・是枝錬太郎さんによる、展示会を開催いたします。

繊細と知りながらも、思わず手で触れたくなる。
遠くからそっと眺めていたい。

どちらも、儚さと優しい空気感を纏ったその造形物に惹き付けられたからこその作用なのだと思います。
是枝錬太郎さんの作品を見ると、そんな思いに駆られます。

今回の展示会では、ワイヤーと植物の欠片や花びらを組み合わせた立体作品、布や糸の繊維の温もりも感じられるコラージュ画など、時間を重ね、1つひとつ丁寧に繋がれて作り上げられた作品がpoooLの空間に並びます。

空間に寄り添いながら、静かに心を揺さぶる、是枝さんの世界観にぜひ触れてみてください。


新型コロナウィルス感染拡大防止として、以下の対策に同意した上でご来店ください。

・ ご来店の際マスクの着用のないお客様のご入店をお断りさせていただきます。
・ アルコール製剤を用意しておりますので、入店の際にご使用ください。(ビニール手袋をお渡しする場合もございます)

・ 体調の優れない方のご来店はご遠慮いただきますようお願いします。
・ 店舗換気、人数制限の為お待ち頂く場合がございます。

今後状況次第で、営業日、営業時間などを変更する可能性がありますので、予めご了承ください。


開催概要

期間 2020年9月19日(土) ~ 9月27日(日) 水・木曜日休み
時間 12:00 ~ 19:00
作家 是枝錬太郎 (koreeda)
場所 poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 #105
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分

鳥山高史 (Toriyama Takafumi)展

~ 2020年 8月 24日

目まぐるしく環境が変化する時代の中で、徹底した手仕事という信念を貫き続ける 工房・壜壥[TANTEN]。

そこから生み出される鳥山高史さんのガラス作品は、何があろうとも衰えることを知らない揺るぎない力強さを持っています。

そして同時に、独自の型に吹き込むことで写し取られたガラスの表情は、ゆらぎやアシンメトリーによるあたたかみも兼ね備えています。

定番のグラス類、人気のピッチャーやジャムポット、展示会ならではのオブジェなどが今年も吉祥寺に届きます。


新型コロナウィルス感染拡大防止として、以下の対策に同意した上でご来店ください。

・ ご来店の際マスクの着用のないお客様のご入店をお断りさせていただきます。
・ アルコール製剤を用意しておりますので、入店の際にご使用ください。(ビニール手袋をお渡しする場合もございます)

・ 体調の優れない方のご来店はご遠慮いただきますようお願いします。
・ 店舗換気、人数制限の為お待ち頂く場合がございます。

今後状況次第で、営業日、営業時間などを変更する可能性がありますので、予めご了承ください。


開催概要

期間 2020年9月11日(金) ~ 9月13日(日)
時間 12:00 ~ 19:00
作家 鳥山高史
場所 poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 #105
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分

只木芳明 展

~ 2020年 8月 05日

poooLでは初めてのご紹介となる、埼玉で制作をされている只木芳明さんの個展を開催いたします。

独学で木を彫り始めて10年となる只木さん。ただひたむきに精魂を込めて目の前にある木を彫り続ける。その生き方を貫いてきたからこそ、10年という月日が経ったのではないかと思います。

この先もそのストイックな姿勢はきっと変わらず、固定観念にとらわれることなく、自由な発想と独自の思想によって、彼の生き方そのものを投影した、鷹揚な佇まいを宿した小さくも力強い木の道具が生み出されていくことでしょう。

ぜひこの機会にご覧ください。


新型コロナウィルス感染拡大防止として、以下の対策に同意した上でご来店ください。

・ ご来店の際マスクの着用のないお客様のご入店をお断りさせていただきます。
・ アルコール製剤を用意しておりますので、入店の際にご使用ください。(ビニール手袋をお渡しする場合もございます)

・ 体調の優れない方のご来店はご遠慮いただきますようお願いします。
・ 店舗換気、人数制限の為お待ち頂く場合がございます。

今後状況次第で、営業日、営業時間などを変更する可能性がありますので、予めご了承ください。


開催概要

期間 2020年8月22日(土) ~ 8月30日(月) 火、水曜日はお休み
時間 12:00 ~ 19:00
作家 只木芳明
場所 poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 #105
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分