素材の話 ” ベビーアルパカ ” その2

~ 2013年 11月 10日

軽くて、暖かくて、チクチクしなくて、毛玉にもなりにくいというベビーアルパカ。

本当にそうなのか、実際に着て試してみました。
着てみたのは、写真のロングコート

<保温力>
確かに、ウールより全然暖かいです。
体温を逃がさず、体温を抱き込んでいる感じがします。
“ 優しいあたたかさ ” という言葉がよく似合う暖かさです。

<軽さ>
ウールと比べると圧倒的に軽いです。
通常、このくらいのロング丈で、このくらい目が詰まっていると、ずっしり重みがあって、一日中着ていると肩や首に負担を感じるようになってくるのですが、これは大丈夫でした。
手に持った時に感じられる重みは、着てみるとまったく感じず、とても気持ちよく着られます。

<肌触り>
しっとり感があってチクチクしない・・・まさにその通りの着心地でした。
初めて袖を通した日、半袖Tシャツの上に羽織って着てみました。
初の袖通しにも関わらず、チクチク感はまったくありませんでした。
しっとりとふんわりが合わさったような肌触りで、とても心地良いです。

<毛玉ができにくい>
確かに!
これは本当です。
ウールのカーディガンは、1日着ただけで脇の辺り、袖が擦れる腰回り、袖や肘といったところが毛玉だらけになっていたりするのですが、数回着用しても毛玉ができていません。
毛足が長いので毛乱れはおこりますが、それが絡み合って毛玉になることはほとんどないようです。
豚毛のブラシなどで毛乱れを整えてあげると、きれいな状態に戻ります。

ベビーアルパカを着てみた感想としては、確かに良いです。
高級毛と言われているだけのことはあると感じました。

最後に、お家でお手入れをしたいという方々のために、簡単なお手入れ方法についてご紹介をしておきたいと思います。

<着用後のお手入れについて>
毛足が長いアルパカは、毛乱れを起こしやすいので、着用後はブラシで毛並みを整えてあげると良いです。

<お洗濯の方法>
耐久性に優れ、縮みに強いアルパカはお家で手洗いができます。
水に強いので、古来より汚れた時には手洗いがされてきました。

オシャレ着洗い用洗剤を溶かした水(もしくはぬるま湯)で、短時間で優しく押し洗いをしてあげてください。
つけ置き洗いはNGです。
油分を多く含むアルパカの毛は、人間の毛髪に似ていますので、シャンプーを使って洗っても良いそうです。
変色、形崩れの原因となるので、アルカリ性洗剤や漂白剤は使わないでください。

お洗濯の時に注意したいのが水の温度。
35℃以上のお湯で洗うと縮みの原因となりますので注意をしてください。
また、洗っている時の水の温度を一定に保つことも重要です。
水を使ったりお湯を使ったりせず、一定の温度でお洗濯することが洗濯中の縮みや形崩れを防ぎます。

すすいだ後、柔軟剤で仕上げるとよりふんわりと仕上がります。

ドライの方法についてですが、洗濯ネットに入れてごくごく軽く脱水をかけた後、バスタオルに巻いてタオルドライ。
あらかた水が切れたところでバスタオルの上に置いて平干しをしてください。

最後に、油分を多く含むアルパカは、洗い過ぎると油分が抜けてしまうので、あまり頻繁に洗わない方が良いそうです。

風合い、機能性共にすぐれ、お手入れもしやすいアルパカは、冬を暖かく、心地良く過ごすのにぴったりの素材だと思います。

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