Archive > 5月 2026

増渕篤宥 個展(陶)

~ 2026年 5月 26日

増渕さんといえば、美しい象嵌の図柄を思い出す人も多いはずです。

陶肌の上に描かれた動植物は、どれも生き生きとして、今にも動き出しそうです。

図柄を描く時、単にスケッチしたものを写し取るのではなく、作品の上でそれを再構築するのだと言います。

描かれた図柄が不自然にならないよう、描かれている動植物の動きを個別にスケッチしていると言いました。

神は細部に宿ると言いますが、こうして土台となるものを大切にする人だからこそ、このとびきり美しい図柄が生まれるのだと思いました。

そして、それは増渕さんが育った環境に依るところもあるのではないかと思っています。

彼の実家は北関東にある窯元さんです。
高い技術を持つ職人さんたちが、同じ規格のものを数多く作ることができる窯元さんです。

作ることにおいて、再現性はとても重要なことだと思います。

独自のものは、それを再現して作り続けることができるからこそ「独自性」と呼ばれるからです。

増渕さん作品には正真正銘の「独自性」が宿っていると思います。

そんな増渕さんと彼の作品をイメージし、cultivate0810さんがオリジナルのお香を作ってくれました。

香炉から立ち上る煙、広がる香り。
視覚と触覚だけでなく、嗅覚も刺激する立体的な展示会を楽しみに来て下さい。

6月6日(土)は、増渕さんが在廊してくださいます。

お香にについてのお話は次に持ち越ししたいと思います。
お楽しみに!

開催概要

期間 2026年6月6日(土) 〜 6月14日(日)/ 月、火、水曜日休み
時間 12:00 ~ 18:00
作家 増渕篤宥 / 6月6日(土)在廊
場所 poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-8-11 #101
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から井の頭通りを徒歩5~10分

ORSA & ohara moe

~ 2026年 5月 12日

大地の中に、自然の中に、そしてそこに生き続ける人々の中に、
脈々と受け継がれている「何か」を感じる時がある。

そんな「何か」に触れた時、
人は意識するとしないとに関わらず、それを担う一員になっているのだと思います。

沖縄県 伊良部島に居を構え、アクセサリー制作を行なっているORSA (オルサ)さんもまた、
そんな一人なのではないかと思っています。

大阪で生まれ育った彼女は、高校生の時に初めて沖縄を訪れました。
初めてのはずの沖縄で、なぜか不思議と懐かしさを感じたと言います。

彼女を惹きつけたその気配が言葉にならないということを、彼女は誰より知っていたのだと思います。

だから手を動かし続けているのではないでしょうか?
彼女が作るアクセサリーは、その一つの現れなのではないかと感じています。

ORSA とは、ラテン語で ” はじまり “ を意味するそうです。

その名前が示すとおり、
彼女が表現し続けているのは、この大地に、私たちの中に、
脈々と受け継がれている「はじまり」の物語なのかもしれません。

今回の展示では、ORSA (オルサ)さんの作品を、大原萌さんの作品と一緒にお楽しみいただけたらと思っています。

私にとってお二人は、「作る人」というよりも「活動する人」という感じです。

自分たちが大切にしたいもの、守りたいものを伝えるために、彼女たちは手を動かし、作ることを続けているのだと思います。

そんな二人の作品が合わさることで見える景色。
それを楽しんでいただけたらと思っています。

開催概要

期間 2026年5月16日(土)〜 5月24日(日)/ 月、火、水曜日休み
時間 12:00 ~ 18:00
作家 ORSA (アクセサリー) & 大原 萌 (和紙)
場所 poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-8-11 #101
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から井の頭通りを徒歩5~10分

大原 萌 moe ohara 個展「roots」

~ 2026年 5月 04日

和紙を使った作品作りを行なっている萌さん。

彼女の作品は、書家の方が練習書きに使用した和紙の再利用でできています。
和紙はその原料の性質上、資源ごみとしてリサイクルすることが難しく、燃えるごみになってしまうのだそうです。

自分が制作をすることで、
自分が作ったものに触れる人がいることで、
別の誰かの中にも、自然や環境に対する意識が芽生えたら…。

そんなきっかけになることを願っていると彼女は言います。

これを読んでいる人の中には、彼女がたいそうな事を言っているように思う人や、
綺麗事を言っているように感じる人がいるかもしれません。

でも私は、彼女のこの想いは、彼女の中に静かに流れる地下水のようなものだと感じています。

山深い自然豊かな場所で子供時代を過ごしたという萌さん。

引越しによってその地に移り住んだ彼女は、野山を駆け巡りながら遊んでいたそうです。
「自然が一番の友達だった」と彼女は言います。

そんな実家の周辺でも、蛍の数が少なるなど、自然は少しずつ、少しずつその姿を変えているそうです。

「まるで旧友がいなくなる感じがする」
彼女はそう言いました。

彼女が守りたいもの。
それは彼女を育んだものなのだと思います。

と同時に、それは私たち皆を育んだものでもあり、
これから生まれ来る人々を育むものでもあるのだと思います。

「この展示が、そんな意識が芽吹くきっかけになり、
未来を築いてゆく子どもたちにも、そのメッセージが伝わればいいな。- 大原 萌」

開催概要

期間 2026年5月9日(土)〜 5月17日(日)/ 月、火、水曜日休み
時間 12:00 ~ 18:00
作家 大原 萌 / 9日、10日在廊
場所 poooL 本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-8-11 #101
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から井の頭通りを徒歩5~10分