吉田さんの中津箒

~ 2012年 12月 30日

吉田慎司さんが中津箒を届けてくれました。

吉田さんの手がける箒は、掃き心地からデザインにかけ、
とても素敵な箒です。

それは、一つひとつ丁寧に手作りで作られていることはもちろんのこと、原料や作り手の心遣い、伝統が染み込んだものだからなのです。

箒の原料となる、ホウキモロコシは、
神奈川県の厚木市のちょっと上にある愛川町中津で無農薬で育てられています。

ホウキモロコシは、草丈が2m以上で、太い茎を持ち、
その先に穂をつけます。その穂が箒の原料となります。
このホウキモロコシは、箒や畳以外には用途があまりなく、
栽培も全国をみてもあまり行われていないそうで、とても貴重です。

中津箒は、その大切に育てられた上質の原料を、1つひとつ編みこんで作られています。手箒で100本ほど編み込んでいるそうです。

また、掃き心地の良さにも理由があります。
世に多く出回っている箒は、穂体(掃く部分)の先を揃えるため、1番柔らかい穂先を切ってしまいますが、
中津箒は、なるべく穂先を残すよう、丁寧に揃えることを心がけているので、
柔らかくコシのあるなめらかな掃き心地が実現できるのです。

今年の大掃除は、吉田さんの作った箒で、
1年のホコリを落としてみてはいかがですか。

※ 写真の長柄の箒以外にも、10cm〜15cm の小箒や、樹の枝を使ったミニ手箒など、たくさんのサイズがございます。

- staff 竹内